リラクセーションと自律訓練法(2)

自律神経のバランスが崩れると,心身の様々な症状につながります。自律訓練法は,自律神経のバランスを整えるのにとても適していて,症状の緩和・改善やリラクセーションによる日常的なセルフケアとしても,短時間で手軽にできるものとして有用です。

自律訓練法は,「気持ちがとても落ちついている」という背景公式と呼ばれる言葉を枕詞のように繰り返しながら,「右(左)手が重たい」「右(左)足が重たい」といった第一公式(重感),「右(左)手が温かい」「右(左)足が温かい」といった第二公式(温感)という順番で,第六公式までありますが,リラックスした体の状態になるように暗示的な言葉を重ねて,全身に広げていきます。

身体感覚に注意を向けることは,催眠誘導の効果もあり,ゆったりした声かけのリズムが加わるとさらに催眠療法的になりますが,独りでやるときにも充分に変性意識状態という催眠状態に入ることができます。このため,自己催眠の効果も優れているので,自律訓練法を一通りやった後に,決めておいた自己暗示のイメージをしていったり,声かけをしていったり,様々な応用が可能です。

感覚をつかむまでは,ある程度の慣れが必要ですので,最初は専門家に教わることをお勧めします。基本は一緒ですが,専門家がそれぞれ身につけやすいように工夫をしていて,当オフィスでも呼吸法やその人が入りやすいイメージなどを加えて行っています。