ポリヴェーガル理論の基礎(5)
ポリヴェーガル理論の基礎について書いてきましたが,今回でまとめとしたいと思います。ポリヴェーガルの特徴は,副交感神経系の働きを2つの迷走神経に分類したこと,そして,交感神経系もいずれかの迷走神経と連動しその反応が二分されるという点です ...
ポリヴェーガル理論の基礎(4)
ポリヴェーガル理論では,自律神経系がストレス状況などの危険を感じると「交感神経」が闘争/逃走反応を起こしますが,安全を感じると「腹側迷走神経」が働いて社会交流システムが活性化され,「交感神経」は別の働きをするという新しい視点を示します ...
ポリヴェーガル理論の基礎(3)
ポリヴェーガル理論における自律神経系の中で,トラウマなどのストレス状況に対しての反応は,まず「交感神経」による闘争/逃走反応の働きで対処しようとし,それで対処できない場合には「背側迷走神経」が働いて不動状態/シャットダウンを起こします ...
ポリヴェーガル理論の基礎(2)
ポリヴェーガル理論では,自律神経系を系統発生的に進化の古い順から,「背側迷走神経」「交感神経」「腹側迷走神経」に分類しています。副交感神経系の働きを大きく2つの迷走神経で区別しており,トラウマによる自律神経の反応を中心に論じています。 ...
ポリヴェーガル理論の基礎(1)
ポリヴェーガル理論は,ステファン・ポージェス博士による自律神経系の考え方を刷新する理論で,2018年の11月に訳書が出版されましたので1年が経ったところですが,原著までの研究から心理臨床的な応用,特にトラウマの治療に関して発展していま ...
ポリヴェーガル理論に基づく転換について
「こころブログ」として心理臨床に関する記事を書き始めて,1年が過ぎました。基本的な部分を押さえておく必要もあったため,それほど突っ込んだ内容ではなかったものの,「とても参考になる」などのご感想をいただくことがあり,よかったと思います。 ...