うつ病を深層心理学的にみる(5)
前回,トラウマ的な体験による自分自身への「怒り」が,「解離」という防衛機制につながると書きましたが,「解離」が起きると「怒り」が切り離されたようになり,他の理不尽な場面でも「怒り」を感じることができなくなっていることが多くあります。
うつ病を深層心理学的にみる(4)
感情の表出によるトラウマ体験,例えば「怒り」を表出して大変なことになった場合など,「抑圧」がかなり強力なケースがあります。それが,大切な何かを守れなかったという自分自身への「怒り」になっていることもあり,それもうつ病に発展していきます ...
うつ病を深層心理学的にみる(3)
うつ病の背景に,「怒り」などのネガティヴな感情があって「抑圧」されている場合に,無意識下にある「怒り」に気づくというのは,基本的な深層心理学的アプローチです。もうひとつ,「抑圧」が何を守ろうとしているのかも重要なポイントになります。
うつ病を深層心理学的にみる(2)
前回,うつ病の背景には,「怒り」の「抑圧」があると書きました。「怒り」のエネルギーはかなり強く,それを「抑圧」するにも相当のエネルギーが必要です。これらは無意識の領域で拮抗し,かなりの心のエネルギーを消耗して,抑うつ状態を生じさせます ...
うつ病を深層心理学的にみる(1)
うつ病といわれる状態を深層心理学的にはどのようにみるか,という話題ですが,割と典型的には「攻撃性」が関連してきます。うつ病は,「攻撃性」が自分に向かっているために,心を傷つけて心のエネルギーが枯渇してしまった状態と言えます。